つちまる(@tcdtkhs)です。
残念ながらこの社会には、我々が無知であることをいいことに自分にとって有利な方向に誘導し、洗脳して搾取する輩というのがいます。
そしてぼくは社会に出てからの約二年間、この事態に出くわしてしまいました。
はい、タイトルにもあります通りネットワークビジネスです。
この記事はぼくが社会人1年目で半年くらいたったころにネットワークビジネスに勧誘されるまでのストーリーと、勧誘されてから所属したチームの1年間の出来事について実体験をもとに書きました。
この記事の目次
ぼくとネットワークビジネスの出会い
社会人1年目、ぼくは非常に退屈した休日を過ごしていました。
仕事が休みなのはいいけど予定が無い、彼女もいない、このまま40年間これを繰り返すのかと思ったときにめちゃくちゃヤバいなって思いました。
ある日、誰ともコミュニケーションを取らない生活にめちゃくちゃ悲しくなってきて、柄にもなくネットで募集している飲み会に参加することにしました。
これが社会人1年目の7月ごろの話。
いわゆる”師匠”との出会い
この飲み会でぼくの隣に座った男性の方、Aさんとします。
この人がぼくの新卒3年間を変えたキーマンとなる人です。
Aさんはとても気さくな方で、一緒に話していてすごい気楽な感じの人でした。
年齢も5つほど離れていて、特にこれといった共通点は無かったのですが、それでも話は盛り上がりました。
唯一共通点があったのは、お互いラーメンが好きってこと。
「おすすめのラーメン屋があるから一緒に行こうよ」とお誘いがあったので後日一緒に行くことに。
日を改めて、一緒にラーメンに行ったときにも色々と話しました。
雑談の中でAさんの口から出てきた、普段お世話になっている人がいるという。ここではBさんとしましょう。
Bさんはどうやらすごい人のようで
- 自分でビジネスを興し、不労所得をサラリーマン並みに得ている
- 今は会社勤めとのダブルワークでいつでもやめれる状態だが会社員にもやりがいがあるのであえてダブルワークしている
Bさんのことを何も知らない僕は「すげー、羨ましい☆」みたいな感想。
かくいう当時のぼくは
- 新卒でなんとか今の職場に滑り込めたが、やりがいを感じられない
- 仕事もだがプライベートも退屈でどうしようもない
- 「休日が楽しみな社会人生活は歩みたくない」という学生時代の目標が早々に崩れ去っていた
というしがない社会人生活を歩んでいました。
するとAさん、「じゃあ今度Bさんのところへ話を聞きに行こうよ」とお誘い。
二つ返事でぼくは「行きます!」と即答。
こうやって文字おこししてみると怪しい何かに勧誘されてる感満載だったけど当時のぼくは何とも思わなかったんだよなぁ、これが。
”師匠”Bさんと対面
また日を改め、師匠Bさんとの出会い。
この日はBさん主催のパーティがあるとのことなのでついでに参加させてもらうことに。
Bさんとの時間は30分ほどでしたが、自分にとっては非常に刺激的で濃厚な時間でした。
話の内容はあまり覚えていないのですが、Bさんは「仕事を好きでやっている」という感じの話をしていました。
平日は休みの日を心待ちにしながら働き、日曜の夜には「会社行きたくないよー」と思いながら過ごしていた当時のぼくには「仕事を楽しむ」という概念が無く、
Bさんから語られる「楽しみながら仕事をする」という考え方に惹かれていきました。
この時勧められたのが、金持ち父さん 貧乏父さんという書籍。
というBさん。
一気に憧れの対象となったBさんがオススメするその本を早く読んでみたい、そんな想いからBさんとの時間が終わってからAさんと一緒に書店にて購入。
本の中は文字がどの書籍よりもびっしり書かれており、そのうえ分厚くてまあ読むのも大変。
ちなみに「金持ち父さん貧乏父さん」ってどんな本か?というと
- 今後税金は上がり続け、年収は下がり続ける
- 一番いい状態は不労所得が入ってくるようにすることである
- この状況を打破するには会社員ではダメだ。さあ、ビジネスをやろう!
的な内容。
書籍の内容はかなり難解なので詳しくはこちらを読んでいただいた方が分かりやすいかと思います。
Bさんと会った以降もBさん主催の飲み会に何度か参加させてもらいました。
何度か参加して分かったことは、BさんはAさん含め社会人サークル的なのを立ち上げており、定期的に飲み会、ボードゲーム大会、フットサルイベントをやって仲間とわいわいしてるとのこと。
参加者はサークル仲間の友達で、職業も様々でした。
ぼくもAさん以外のサークル仲間と顔見知りになり、仲良くさせてもらいました。
いつの間にか、自分の中でのコミュニティになりつつもありました。
「だったら、一緒にビジネスやろうよ」ネットワークビジネスに勧誘されました
Aさんのコミュニティに関わること約3ヶ月、11月の終わりくらいに運命の時は来ました。
金持ち父さん貧乏父さんを読んだぼくは、自分の将来についてAさんと語り合うようになりました。
自分が今の状況ではいけない、仕事に対して先が見えない、などなど話しました。
これに対してAさんは「自分の今の状況を変えたいという気持ちはある?」と問いかけてきました。
ぼくはBさんのようになりたいと考えていたので、「はい」と返答したところ、
と切り出されました。
はい、これがネットワークビジネスまでの一連の勧誘です。
ネットワークビジネス勧誘までの流れまとめ
勧誘されるまでの間に実は結構手間と時間をかけられていました。
当時のぼくはネットワークビジネスのネの字も知らなかったので相手にしてみたらいい恰好だったでしょうね。
勧誘までのプロセスについてまとめると
- ディストリビューター(勧誘員、ここではAさん)はオフ会とか街コンに紛れ込んでいる
- 後日、その人の師匠(Bさん)を紹介され、「今度一緒に会いに行こうよ」と言われる
- 「金持ち父さん貧乏父さん」の本を勧められる
(本の中にネットワークビジネスを推奨する内容が書かれているため) - Bさんを中心とした社会人サークルのイベントに参加してたらAさん以外の人とも仲良くなった。Aさんともより関係が深まった
- Aさんと将来のことを話すようになり、ある時を機にネットワークビジネスへ勧誘される
というのが一連の流れでした。
ニューウエイズ入会からセミナー参加、洗脳まで
Aさんから紹介されたネットワークビジネスがニューウエイズという名前のサプリメントや日用品を取り扱っていた会社。
ニューウエイズの中にもいくつかのグループがあり、そのうちの一つである「ワンダーランド」の中で活動することとなりました。
最初の入り口は事業説明会から
ビジネスを始める前に、まず事業説明会に参加します。
事業説明会では
- ニューウエイズがどんなコンセプトのもと経営しているか
- 収入が入る仕組み
- ネットワークビジネスの概要
- ネットワークビジネスを取り組んだ方がいい理由
という内容の話を聞きました。
講義が始まって一番最初に感じたことは「テンション高っ!」「うなずき大きい」ということ。
講義前に紹介者の人から「講義中のうなずきが不自然に大きいけど気にせんといてな」みたいなこと言われたけど実際に聞いてみるとビビりますww
それ以外は特に不自然に感じたところはなく、むしろ誠実に取り組んでいるんだな、という印象を受けました。
ただ、ビジネスとしてスタートする前にハードルに感じたことは、スタート時に「ビジネス権利を得る」という話の元で24万円分の製品を一括購入しなければいけない点。
当時23歳、一番高い買い物は3万円のカラープリンターだったぼくにとっては悩むに悩みました。
とりあえず一括購入の話は保留。流石にその場でポンと出す決断が出来る金額ではありませんでした。
そして翌週以降からの毎週あるセミナーにフル参加した方がいいよ、と促されてその日は解散になりました。
ニューウエイズ・ワンダーランドでの1か月のスケジュール
商品購入は保留にしていたものの、3度目くらいのセミナーでニューウエイズの会員登録を済ませていました。
ネットワークビジネスを始めてみて思ったのが、とにかく週末にセミナーの数が多い。
- 1週目:通称全体会議と呼ばれる、二日間泊りがけで5000人規模のセミナー(後述)
- 2週目:半日だけセミナー
- 3週目:事業説明会→東京で活動してる会員を集めた2000人規模のセミナー
- 4週目:土曜に事業説明会、日曜に1日中セミナー
これに加えて平日仕事、仕事のあとにもチームミーティングと言う形で週に1回くらい、夜10時くらいからファミレスで集まったりすることもあるので休む暇は本当にありません。
それに加えてチームの拠点は五反田で活動しており、当時ぼくは松戸市に住んでいたのでセミナーのために毎回往復2時間かけていました。
これだけハードスケジュールなものですから、当然自分の時間は取れません。
本来あった自分の時間をすべてビジネス活動に取られるわけですから、友人と遊ぶこともできないし、本業の方の勉強もできないし、恋活も出来ないし、趣味もろくにできない。
ネットワークビジネスのせいで出来ないことだらけの状況だったので、この間は人間としてだいぶ後退したんじゃないかと今になって思います。
毎月第一週目に行われる”全体会議”について
たくさんあったセミナーの中で特にしんどかったのは毎月1週目の泊りがけのセミナー。
東京もしくは神戸を会場に、大体交互くらいで開催されるセミナーは朝9:00-夜20:00まで拘束される超ハードモードなもの。
神戸に行くときは金曜の夜に深夜バスで移動、帰りは日曜夜に深夜バスに乗って月曜早朝に到着。
そのまま普段の仕事に直行、と言う流れでした。
これのすごいところが、神戸開催の時でも「参加できる人は参加」ではなく、「ほぼ全員参加」している状況になっているということ。
初めの全体会議に参加した時はこんな感想を持ちました。
朝から晩まで”お師匠様のありがたいお話”をずーっと聴いてかなり大変でしたが、やってた当時はなんだかんだ楽しかったです(笑)
セミナーを受けた後ってめちゃくちゃポジティブな言葉を掛けられまくるので「自分なら何でも出来る」という単純な思考回路になっちゃうんですよ。
こういう感じで、セミナー尽くしの1か月間のスケジュールをこなしてみて、成功はできなくても成長はできるんじゃないかと思い、
自分への投資と割り切って先述の24万円分の製品を一括購入してしまいました。
ちなみに肝心のセミナーの内容はというと、先述の通りひたすらポジティブ思考にさせて傍から見て実現不可能なことであっても出来るんじゃないかと思わせて洗脳させ、
冷静に考える力を奪うことで自分の視野を狭くさせ、師匠の下に縛り付けられるように仕立て上げる内容ばかりでした。
<参考図書>
ニューウエイズ・ワンダーランドにおける勧誘までの活動
始めたての人が一番最初に目指すところは脱サラ出来るくらいの収入を得る、というところになります。
これの目安が自分の傘下に30人以上いることになります。
とはいえ30人以上勧誘できるほどの人脈を持ってる人はほとんどいません。
というわけで、日ごろの活動では勧誘できる人脈を増やすために色んな活動をしていました。
友達作り
1か月に最低30人は新しい知り合いを作ることを目標に活動していました。
ネットで参加者を募っているオフ会に参加したり、ディストリビューター同士手を組んで合コン開いたり、街コンに行ったり、
あの手この手で新しい知り合いを作ることに取り組んでいました。
ぼくの場合はセミナーが終わった土日の夜にそういう場に行って新しい知り合いを探していました。
人見知りで内向的、大人数が苦手だったぼくにとって、最初はかなりしんどかったです。
ビジネスのためとはいえ、かなり無理をして初対面の人に話しかけ、仲良くなろうとして関係を作ろうと頑張りました。
回数を重ねるにつれてだいぶ慣れてきましたが、もうやりたくないですww
ちなみにこの場で、同じワンダーランドのメンバーだということが発覚したり、
他社のネットワークビジネスに取り組んでいることに気付くことは少なくない、というか参加者の6割くらいそんな感じでした。
実際にニューウエイズの勧誘をするつもりで話しかけたのに、逆にアムウェイの勧誘をされたことありますからね(笑)
1対1で話す場を設ける
仲良くなった人が出来たら、次のステップがその人と1対1でご飯行ったり飲みに行ったりするなど、話す場を設けること。
普段何をしているのか、趣味は何か、仕事への不満は無いか、などなど色んなことを聞き出して関係を築き上げていきます。
そして、ゴールはビジネスを直接教わっているリーダーに会いにいくことを提案することです。
そのほかのイベント
その友達と二人で会うだけではどうしても縁が続かないです。
そこで、ディストリビューター同士で手を組んで一緒にフットサルをやったり、パーティを開いたりして友達と他の勧誘員との関係も構築させていきます。
誘った友達には、「友達連れてきてくれたら参加費500円引き」みたいな感じであの手この手で友達を増やそうと仕組んでいます。
何かしらのイベントが全体会議がある1週目を除いた毎週末に行われます。
と思われるかもしれません。
けどここでの遊びは、あくまでグループの中である受け身的な遊び、自分で選んで遊んでいるわけではないので満足度としてはそんなに高くないです。
それに、どうしても「ビジネスのため」という意識が出来てしまうため遊ぶことに集中できないんですよね。
こういうイベントに乗っかってみて分かったこととして、遊ぶときは自分で選んだことを自分が好きな時に遊ぶのが一番だということが分かりました。
友達と師匠を会わせる
ネットワークビジネスへ勧誘する上での最初のハードルはここ。
いわゆるABCというやつです。
B:Bridge、仲介役の意味。つまりAの人に会わせたい紹介者。子ネズミ
C:Customer、Bの友人。悪い言い方をするとカモとなる人
とはいえ、ここで勧誘することは一切なく(どころか勧誘しようものなら師匠から鉄拳が飛んでくるくらいNG)、
あくまで師匠が「自分がビジネスを始めたきっかけ」について話したりとか、友達が悩みを持っているようならそれをじっくり聞いてあげたりとか、将来の夢について話したりとか、
どちらかというとビジネスのためと言うよりはこの場では雑談・御用聞きって感じです。
んで、師匠の話の中で「金持ち父さん貧乏父さん」って本がきっかけで今やってるビジネスをやろうと思った、って話をして本を紹介、
友達がそれきっかけで本を読み、共感してくれればビジネスへの勧誘の材料はそろった、という感じですね。
ちなみにその書籍はネットワークビジネスの勧誘に向けて悪用されがちで印象は悪くなってしまっているのですが、
著者がネットワークビジネスを推奨しているということを度外視すればお金についてかなり勉強できます。(ただ、ページ数が多いうえに内容が少し難しいです)
ちなみに多分ですが、ネットワークビジネスやってる人の大半はこの本の内容をしっかりと理解していません。
あるセミナーの中で「金持ち父さん貧乏父さんを友達に紹介する練習をしよう」という時間があったのですが、たいていの人は紹介の練習とはいえ「お金のことが学べる」「会社員のままではヤバい」みたいな抽象的な内容ばかりでした。
かくいうぼくも、ぶっちゃけ本の内容とか全然理解できてなかったんですけどね。
ぼくがニューウエイズ・ワンダーランドを辞めた理由
ぼくは結局ワンダーランドでの活動を1年くらいで辞めました。
辞めた理由
辞めた理由はいくつかあります。
- サプリメント・日用品を扱った競合他社が多すぎる。
- そもそも勧誘する、という一連の行動が好きじゃない
- グループでの拘束がダルい。もっと自分のペースで取り組みたい
- 周りの意識がおかしいくらいに高すぎて、このグループを自分の大切な人に勧めることに抵抗があった
- 活動のために借金がかなり膨れ上がってしまった
- その借金を返済できるめどがニューウエイズでは全く見いだせなかった
まあ挙げたらキリがないですね(笑)
辞めるきっかけになったのは借金によるものですが、理由として一番大きいのは「勧誘するという行動が好きじゃない」という点ですね。
競合が多すぎる、なんていうのは今やってるブログも同じなのでここで挙げるのは単なる負け惜しみです。
競合が多くてもぼくがブログを書いているのはやっぱりブログで発信するのが好きだからやってるので、
「好きかどうか」という点は本当に大事なことなんだな、というのがネットワークビジネスの経験から実感できています。
ワンダーランドを去った後、リゾネットというリゾート会員権を販売する別のネットワークビジネスに移ったのですが、こちらも半年ほどで辞めました。
合わせて読みたいリゾネット業務停止を受けて元会員が語るリゾネットの実態
副業でブログは色々と効率がいい
今は完全にネットワークビジネスから足を洗いましたが、考えてみるとネットが発達している現代において顧客一人を勧誘するのにものすごい時間をかけるってとんでもなく効率が悪いんですよ。
そのうえ、ネットワークビジネスをやる上で自己使用分の在庫を結構抱えてることになりますし。
※建前上、ネットワークビジネスでは在庫を抱えるのは禁止されていますが、実際には大半の人が「自分で使用するという名目でたくさんの商品を抱え持っています
ネットワークビジネスはもう嫌だ、けど何かしらのスモールビジネスを始めたいというのであれば、ブログのようにネットを駆使して始めるのがいいでしょうね。
ネットワークビジネスを経験したぼくが伝えたいこと
1年ほどワンダーランドにいた結果、100万円以上の借金を抱えることになってしまいました。
それだけでなく、貴重な1年間を棒に振りました。
それでもネットワークビジネスの経験を通して普通に会社員をやっていては学べないかなり重要なことを学ぶことが出来ました。
怪しいと思ったらまずはググれ
これ怪しくないか?と思ったことがあればまずはググってみましょう。
ワンダーランドでは「ネットの書き込みは信用無いから見ない方がいい」と上の人たちから教えられます。
確かにネット上ではあることないこと書かれているので情報の正確性は確かに低いでしょう。
しかし、中にはその人自身が経験したことや実際に正しいことが書き込まれているのも確かです。
ぼくが取り組んでいた2012-13年当時でも、「ニューウエイズ」で検索したらまあ悪い話がゴロゴロ出てきました。
中には「これは違うな」と内部にいたからわかったことも書かれていましたが、実際にあった話も結構書かれていました。
正しいかどうかは自分で判断すればいい、まずは他の人が経験しているかもしれないことをググって確かめることが大事なのです。
幸福の基準は人それぞれ。自分が感じる幸福を突き詰める
ネットワークビジネスのセミナーで成功者たちが高級車を持っていたり、タワマンに住んでいたり、という自慢話をたくさん聞かされます。
それを見て下の人たちが羨ましい!といって目を輝かせていたのですが、
ぼくは高級車もタワマンも全く興味がありませんでした。
むしろ、「この人たち流されてるだけじゃないのか?」と思いながら見ていました。
お金に縛られない自己実現のためにやっているはずなのに高級車やタワマンがステータスであるという価値観を刷り込まれ、自分を見失うという本末転倒な状態になっている人たちがあの環境の中にはたくさんいるのです。
今ぼくは小さな田舎町に住んでいますが、とってものどかでのんびり過ごせていて、幸せに過ごせています。
当時いたワンダーランドからはかけ離れた価値観の生活です。
今幸せに感じられているのは、自分で決めて自分がいいと思った価値観で生活を送れているから。
幸せにはいろんな形があって、普通の人の幸せが自分に当てはまるわけではないのです。
「今」を犠牲にしてでもやるような将来のためのことは無い
ネットワークビジネスに取り組んだきっかけは、将来不労所得を得るためでした。
そのために「今を我慢すれば将来安泰だ」と考え、我慢して取り組みました。
なので遊ぶこともしなかったし、のんびり過ごすこともほぼ無かったし、彼女作りたいと動く余裕もなかった。
けどネットワークビジネスを辞めてから振り返ってみると、なにも残らない空っぽの経験ばかり。
残ったのは100万円超の借金だけでした。
だからといって「将来のことなんかほっといて今充実していればそれでいいじゃん」という極端な考えは違うでしょう。
将来どういう風に生きていたいか、そう考えて行動するのは大事です。
が、今の貴重な時間を犠牲にしてまで将来に向けて取り組むことは無いのではないか、と言うことに気づきました。
ネットワークビジネスの経験は将来への投資に失敗したと割り切るしかないのですが、そのために目先の時間を犠牲にしてしまったことは今でも割り切れないです。
だから今は、将来のためにもなりつつ、「今の時間」も有意義に使えるように意識して生活をしています。
おわりに
ぼくは約1年間ワンダーランドでネットワークビジネスに携わりました。
その中で失ったものは非常に大きかったです。
ネットワークビジネスそのものを否定する気はありませんが、自分には合わなかったです。
周りに流され、射幸心を煽られて現実を見ずに理想ばかり見て、投資という名目で製品を鬼のように買いこみ。
社会に出てからなかなか散々な体験をしました。