先週末に山梨の清里高原にてヤマネという可愛らしい小動物について知ったので自分なりにまとめてみました。
この記事の目次
ヤマネについて
ヤマネ(山鼠、冬眠鼠、Glirulus japonicus)は、哺乳綱ネズミ目(齧歯目)ヤマネ科ヤマネ属に分類される齧歯類。現生種では本種のみでヤマネ属を構成する。別名ニホンヤマネ。
(Wikipediaより)
見た目はハムスターに似た感じなのですが、ヤマネ科という固有のジャンルに分類される。
ヤマネ科に分類される動物は盲腸が無いらしく、食物繊維が分解できないため葉っぱとかは食べられないそうです。
エサは花粉、果実、小さな虫など雑食性。
ハムスターに似ているのに食べるものが虫と同じってギャップがありますよね。
体長は非常に小さく、成人男性(というかぼく)の人差し指ぐらいの長さくらいしかないです。
↓実物大の人形での測定ですがこんなくらい↓
主な生息地
北海道、沖縄を除く日本全国の森林で生息が確認されています。
木の上で生活しているので活動時期であってもお目にかかるにはかなり難しいと思われる。
活動時期
主な活動時期は春から秋にかけてで、冬になったら冬眠します。
冬眠の時は飲まず食わずで体温を10℃くらいまで下げて地中や枯葉の下で安らかに眠りにつき、暖かくなるのを待っています。
生息数が減少している理由
他の動物にも言えることですが森林面積が減少していることから住処が無くなっているところによるそうです。
とくにヤマネは樹上で生活しているのでもともと住んでいたエリアに道路などができると行動エリアが極端に減ってしまい、繁殖やエサ探しが物凄い困難になるそうです。
鹿とか狸みたいに、道路を横断できる動物との決定的な違いですね。
(こちらは車に轢かれるといったリスクはありますが)
キープ協会でされていること
山梨県北杜市にあるキープ協会には”ヤマネミュージアム”というものがあり、展示物だったり本物のヤマネを通してぼくたちにとってあまり馴染みがないヤマネについて詳しく知ることが出来ます。
また、世界を見渡してもなかなかないであろう、ヤマネに特化した研究もされており、世界一のヤマネ研究施設と言っても過言ではないでしょう。
そんなキープ協会ではヤマネの保護も兼ねて施設内で様々な工夫がされています。ここではその一例。
アニマルパスウェイ
天然記念動物であるヤマネの生態を最先端に研究しているキープ協会では道路の上にアニマルパスウェイという動物専用の橋を建設業者さんと協力して設計、建設しているそうです。
↓キープ協会敷地内にあるアニマルパスウェイ↓
↓断面図は大体こんな感じの作り↓
参照;アニマルパスウェイ研究会
ヤマネの行動範囲を広げ、少しでも森の中での生活が快適になる様に人為的に手助けをしています。
日々様々な実験をしながら改良が現在も進められているのだとか。
ヤマネミュージアム
国の天然記念動物に指定されているにもかかわらず知名度は低いヤマネ。
かくいうぼくも清里へ行くまで名前すら知らなかったです。
だからなのか?は不明ですがキープ協会内では「ヤマネミュージアム」というヤマネによるヤマネのためのミュージアムがあります。
ヤマネがどんな生き物なのか、どんな生活をしているか、など展示物によって詳しく知ることが出来ます。
ヤマネ自体が可愛らしい動物なので小さなお子さんとくると絶対に喜ぶはず。
おわりに
出典元:http://ryutax182.exblog.jp/14418953
ここでは詳しく取り上げませんでしたがぼくは実際にヤマネが冬眠から起きる様子なども実際に見ることが出来ました。
動物と実際に触れあうというのもいいものです。
自然を楽しむというと絶景を眺めたりするイメージを持っている方が多いと思いますがペットではない動物に触れるというのもいいものです。