メガソーラーの裏側―エコな発電なのに環境破壊になっている!?

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こんにちわ。

 

少し前に「自然観察指導員」の養成講習を受けてから、環境保護とか環境問題について今まで以上に関心を持つようになりました。
自然観察をするうえで、環境破壊の実態も見ることになるからです。

 

きれいな川なのにゴミが落ちてるな、とか
沢山の木々に囲まれてる、って思ったらその木の皮が鹿に食べられてて枯れてる、だとか。
まあわれわれ人間のせいですね。

 

さて、そんな今日は、環境問題について。
皆さんは「太陽光発電」というものにどんなイメージを持つでしょう。
大半の人は”再生可能エネルギー”だとか”環境にやさしい”とか、”二酸化炭素を出さない発電”みたいな、かなりクリーンなイメージを持ってると思います。

 

そんなあなたに!
こちらの記事を見てほしい

 

太陽光発電による環境破壊、状況は悪化−山梨県の例

メガソーラーの設置によって広大な自然が破壊される、という内容です。
ぼくも少し前までこの実態は知らなかったです。
で、これと同様の問題が三重県四日市市でも起きようとしているんです。いや、多分全国各地の知らないところで起きているかもしれません。

 

 

そもそもメガソーラーって何?

コトバンクより、出力が1メガワット以上の太陽光発電のことです。
発電に必要なものは太陽の光だけなので、資源の無い日本にとってはありがたい発電方法なんですよ。

 

ちなみに四日市での計画では東京ドーム20個分の面積に50メガワットの発電所が計画されているそうです。
1か月あたりの1世帯当たりの電気使用量が271キロワットなので(2013年のデータ、電気事業連合会調べ)185世帯分の電気量を賄うことが出来る計算になる。
多いのか少ないのかわからん(笑)

 

じゃあ何が問題?

これの何が問題かっていうと、超広大な面積が必要になること。

ソーラーパネル設置にあたって森を切り開き、地面をコンクリートにしてまんべんなくソーラーパネルを敷き詰めるので今までそこに住んでいた生き物が住めなくなってしまうのです。
さらに、四日市市のケースだとホトケドジョウなどの絶滅危惧種が生息しているため、生物多様性が失われてしまうという事態になります。

 

人間の生活に影響はあるの?

生き物の絶滅につながる、というだけだとヤバさは伝わっても他人事な感じにはなってしまうと思うので我々の生活の影響を考えます。

 

1.水が汚くなる

森林には、水をため込んで浄化する働きがあります。
この働きがあることで川からきれいな水が流れてきて、われわれが安心して暮らせるんですね。

つまり、森林が減っちゃうことで水が汚れた状態で川に流れ、川や海の生き物に影響が出るだけでなく我々も安全な水が確保できなくなる、ということになります。

 

2.獣害が増える

森林にはたくさんの生き物が住んでおり、シカやクマといった大きい動物もたくさんいます。
森林がなくなることでこれら動物のエサや住処がなくなり、エサを求めて人里に降りてきてしまいます。

そして畑を荒らされたりとか、人を襲ったりとか、ということが起こってしまいます。

 

3.土砂災害に見舞われやすくなる

山の土が簡単に土砂崩れを起こさない理由は、森の木々が根っこで支えているからです。
木々が切り倒されることで土を支えるものがなくなり、土砂崩れが起きてしまいます。

 

4.最終的に我々が食べるものがなくなる

生態ピラミッドの頂点はどの生き物か?
そう、人間である。その気になればサメやライオンだって食べるでしょ。

少し飛躍する話だが、森を切り開くことで昆虫が死ぬ。その昆虫をエサにしていた小動物がいなくなる、小動物をエサにしていた大きな動物が死ぬ、最終的に人間が食べる物もなくなる。
われわれが自然を大切にしないと自分たちも生活できないんだなー。

pira

 

それぞれの事情

我々の生活への影響は抜きにしても、東京ドーム20個分の面積の自然が壊される、というのは誰が考えてもヤバいというのが分かるはず。
それでも計画が上がり、実行されようとするのにはやはりそれぞれの立場での事情がある。

 

地域の人たち

先述の通り土砂災害のリスク増加、獣害増加の懸念など、キリがない。
あとは長閑な景観が壊されてしまったりとか。

 

土地の地主

今回計画地に上がっているのは、私有地なのだそうで。
つまり山の持ち主の方が承諾してメガソーラーが開発される、ということになりますね。

この方もまた深刻な事情を抱えていることが分かりました。

 

山を手入れする跡取りがいない

田舎によくある深刻な問題ですね。

山って人が手入れすることでより多くの生物が生息できるようになるんですよ。

人がいなくなるとどうなるかというと、
例えば成長の早い竹がどんどん生息域を広げていって他の木々が成長できなくなり、無法地帯ともいえる竹林エリアが出来てしまったり、
新しい木の芽が出てきた、と思ったら動物に食べられて若い木々が育たなくなったりとか。
手入れする人がいないってこんなにも深刻なことなんですね。

 

ただ税金を取られるだけ

人がいない地域の山はお金を生まないので税金を持ってかれるだけになるらしいんです。
ただ税金を払うだけだったら、そりゃ負担にしかならないわけだからメガソーラーでも誘致したくなりますよね。

しかも今、原発が止まってますからそりゃ話もとんとん拍子にまとまりますって。
ぼくが地主さんの立場でそれこそ極限な経済状態に追い込まれたらそうやってるかもしれません。

 

事業者

でかいものがバンバン作られた高度経済成長期なんてはるか昔、今は当時に比べると大規模な開発なんてそうそうないでしょう。
だからこそ東京ドーム20個分の敷地に開発なんておいしいことこの上ないですよね。
豊かな経済と豊かな自然が反比例する、という現実を突きつけられました。

 

 

第三者が見た現状

ぼくがなぜ当事者でもないのにここまで詳しいのかというと、四日市でのシンポジウムに参加してきたからです。

周りの方々は地域の自然を守るために来た中、ぼくはただ一人、県をまたいでブログのネタを見つけるために来たようなものなのでめちゃくちゃ場違いでした。

意見交換会の場ではたくさんの市民の方々がアツい思いでお話をされていましたが、ぼくはどうしてもその中で違和感を感じていました。

 

ぼくのスタンス

地域の自然のことは地域の人たちで決めればいいだろう、と僕は思っています。
もちろん環境破壊が叫ばれている中でこれ以上の開発を行うのはぼくも反対ではありますが、地域の住人の方が納得されてしまえば部外者のぼくは諦めるしかないわけです。

 

大半の人が自分の意見を突き付けようとしている

ぼくが一番違和感を感じたのは、大半の人たちが「自然を保護しないと~」「ここを切り開かれると~」という話ばかりになってることです

いや、むしろこの意見ばかりになるのは当たり前のことだしぼくもそれらの意見を支持してますけど、これだけだと何も解決に向かわないでしょ、って。

 

シンポジウムに参加しただけでは根本的な要因はぼくにはわかりませんが、ここでの大きな問題は地主さんの「山の使い道がなくてただ税金払ってるだけ」というところなのではないかと思います。

少なくとも意見交換会の場では「市民vs行政」、地主さんは蚊帳の外という感じを受けました。

 

地主さんがそんな状況でしたら、そりゃうまいこと言いくるめられて土地を貸し出して金になる様にしよう、て考えますわ。
※実際にメガソーラーが開発された場合のお金の流れは分からないのでこの辺はあくまで想像です。

 

もうちょっと歩み寄る姿勢があってもいいのでは?

部外者のお節介もそろそろ終わりにします。

お互いの事情を知る場でもあったわけですから、もう少し理解し合えたらいいんじゃないかな、って思いました。
いや、もしかしたらお互いの事情を知ったうえで自分の立場を守るために意見を突き通したのかもしれません。

 

けど、傍から見るとそういう感じにはちょっと見えなかったです。

 

もし山から何かしらのお金が生まれるようなことがあったら、メガソーラーは計画すら立たなかったのか
そこはちょっと気になります。