つちまる(@tcdtkhs)です。
今ぼくは仕事として子連れ家族や子どもたちを対象にしたキャンププログラムのスタッフとして働いています。
そして、そんな仕事をしていることを話していると決まって
なんて答えがテンプレートのように返ってきます。
と反論すべく書いたのが、今回の記事。
今回の記事では
- キャンプの仕事の内容について
- キャンプ仕事のやりがいと大変さ
について書いていきます。
この記事の目次
- 1 ぼくがこれまでに経験したキャンププログラム
- 2 キャンププログラムの仕事の流れ
- 2.1 キャンプ1週間前~前日
- 2.2 キャンプ前日
- 2.3 キャンプ当日
- 2.3.1 am8:00-受け入れ準備
- 2.3.2 am10:30くらい-参加者来場
- 2.3.3 pm0:00くらい-ランチ
- 2.3.4 pm1:00-テント立て
- 2.3.5 pm2:30-森の中をお散歩
- 2.3.6 pm4:00-夕食づくり
- 2.3.7 pm6:00-夕食
- 2.3.8 pm7:30-夜の森の探検
- 2.3.9 pm8:30-シャワー・就寝
- 2.3.10 pm9:00-片付け
- 2.3.11 <2日目>am5:30起床
- 2.3.12 am7:30-朝食
- 2.3.13 am9:00くらい-森の探検②
- 2.3.14 am11:30-昼食
- 2.3.15 pm0:30-テント撤収
- 2.3.16 pm2:30-終わりの会
- 2.3.17 -pm6:00頃まで 片付け・反省会
- 3 キャンプの仕事のやりがい
- 4 キャンプの仕事の大変なところ
- 5 まとめ
ぼくがこれまでに経験したキャンププログラム
3月下旬に就職して半年間、色んなキャンプに携わりました。
それぞれにコンセプトが異なり、
- 幼児対象とした遊び、お泊りキャンプ
- 森遊びすることをコンセプトとした、小学生対象のお泊りするキャンプ
- 子連れ家族対象の、キャンプしたことない家族向けのキャンプ
- 森の中の虫捕りプログラムを中心とした家族対象のキャンプ
など、色々なキャンプに携わらせてもらいました。
これに加え、幼稚園・保育園の「お泊り保育」だったり、小学校のいわゆる「林間学校」にもかかわることがあります。
幼稚園や小学校の場合はどちらかと言うと裏方みたいな感じですけどね。
キャンププログラムの仕事の流れ
ここでキャンプのお仕事の流れがどんな感じなのか書いていきます。
趣味がキャンプという人ならお分かりいただけると思いますが、キャンプは準備が大変で、後片付けはもっと大変。
準備は1日がかり、後片付けはキャンプ終了の翌日までもつれ込むこともあります。
キャンプ1週間前~前日
キャンプの前日までの間に、スタッフの役割分担をしたり、用意すべき道具をリストアップしたりします。
ちなみに、用意する道具はお客さんがキャンプ備品を持ってこないという前提で準備をします。
つまり、自分のテントとかのキャンプ備品を持ってきてくれるお客さんがいたらぼくたちの用意する手間が省けるのです。
キャンプ前日
1日掛けでキャンプ当日に使う備品を用意します。
- 調理器具
- テント
- 寝袋
- ランタン
- 救急備品
などなど、揃えるものはたくさんあります。
この時点で大変なことは特にありません。
ただ、用意の段階で抜けや漏れがあった場合、わざわざ取りに行かなければならずプログラム進行が滞ってしまうので抜け漏れが無いようにだけは入念にします。
キャンプ当日
ぼくが実際に入った、家族を対象にしたあるキャンプのスケジュールの一例をここに書いていきます。
am8:00-受け入れ準備
お客さんを受け入れるための準備をします。
am10:30くらい-参加者来場
お客さんご来場です。
スタッフと参加者の自己紹介を済ませ、始まりの会です。
pm0:00くらい-ランチ
お昼ごはんを済ませます。
これから大掛かりな作業が待ってますからね
pm1:00-テント立て

この日に泊まる場所であるテントを参加者が立てます。
スタッフはそのお手伝い。
子どもたちも一生懸命に取り組んでおり、複雑なテントの骨組みに頭を悩ませながらも組み立て、力がいる作業に対しても必死にやっていて、このテント立てを通して子供たちはたくましく成長したのです(^◇^)
・・・なんて感動エピソードは一切ありません(笑)
実際には大半の子供たちは途中で飽きてどこか彼方へ遊びに行ってしまいます。
この場合お父さんお母さんだけで頑張ってテントを立てています。
スタッフは遊んでいる子供たちが危なくならないように目を配せつつ、お父さんお母さんのお手伝いをします。
とまあ遊んでばかりの子供たちなのですが、テント設営の中で一つだけ、テントのペグを打つときだけは目を輝かせて我こそは!と言わんばかりに率先して取り組むんですよ。
男の子も女の子もハンマーで打ち込むという作業は大好きらしいです。
ただ、スタッフとして見てるには内心手を打つんじゃないかとひやひやしながら見守っています。
pm2:30-森の中をお散歩
せっかく自然豊かなところに来たのですから、森の中へお散歩に行きます。
そこでは虫を捕まえたり、ちょっと開けたところで遊びまわったり、この時期だとドングリを拾ったりして色んな遊びをします。
ちなみにこの時のぼくはと言うと、森にはいかず居残りで夕食づくりの準備。
一度に10家族近くが一斉に夕食を作るために道具とか揃えないといけないので結構大変です。
pm4:00-夕食づくり
森から帰って来たら夕食づくりです。
当たり前ですが旅館やホテルみたいに食堂行けばご飯が出てくる、なんてことはあり得ないのがキャンプです。
みんなでご飯を作ります。
この日の夕食はカレーライスでした。
というか、ほぼ例外なくキャンプの日の夜はカレーライスです。キャンプの夜はカレーライス以外を出したらいけないのかもしれません。
粗朶と炭を使って火をおこすところから始め、カレーの野菜を切り、お米は羽釜を使って炊きます。
乾燥させた細い枝のこと。
この時の子供たちは、小学生くらいであれば野菜切りとかできることは精一杯頑張ります。
幼児くらいの子は火をおこすのに興味津々ですが、火が付いたらどこかへ遊びに行きます。
pm6:00-夕食

出来た夕食をみんなでいただきます。
大人の方も含め、ガスコンロを使わずに火をおこすところからカレーを作った経験はそう無いと思うので家で食べるよりも格段においしいと思います。
少なくともぼくは、はじめて入ったキャンププログラムではそう感じました。
pm7:30-夜の森の探検
ご飯を食べて満足したら、今度は夜の森へ探検に出かけます。
夜の森は昼とはまた違った世界。
昼間に当たり前に見えていたものが夜には全く見えず、日中眠っていた生き物が夜に活動を始めるので森の中で新しい出会いがあるかもしれません。
と、あたかも行ってきた風なことを書いていますが、当のぼくは森に入らず夕食の片づけをしていました。
特に大変なのが火回り関係。炭なんかは一晩中熱を持っているので適切に処理をしないと大惨事になりかねません。
参加者の方からこの日は、フクロウの鳴き声が聞こえたって言ってたなー。
pm8:30-シャワー・就寝
夜の森から帰って来たらシャワーを浴びて日中に立てたテントの中で就寝です。
家族によってはお父さん同士がお酒を持ち寄って仲良く飲んでたりすることもあります。
キャンプがつないだご縁ですね。
この日はたくさん動き回りました。
明日に備えてゆっくり寝ます。
と、思うじゃん?
pm9:00-片付け
参加者は就寝時間です。しかしスタッフはこれで解放してくれません。
この日に使った備品の片づけだったり、翌日プログラムに使う備品の準備だったりに追われます。
終わるのが大体pm10:30くらいかな。そこから打ち合わせしたりシャワー浴びたりで、結局寝袋に入れるのはpm11:00くらいになります。
あー、ベッドが恋しいよ( *´艸`)
<2日目>am5:30起床
プログラム上の起床時間はam6:00ですが、スタッフはそれよりも早く動き出します。
キャンププログラムの何が素晴らしいかと言うと、通勤時間が存在しないこと。
つまり、起床の20分後には仕事を開始しているのです。
この時間は朝食の準備のために色々と動き回ります。
ちなみに参加者の方はだいたいこの時間には起きて、お外で遊んでいる子もいたりします。
テントで泊まるのが非日常的だからなのか、早い時間に目が覚めてしまうんでしょう。
am7:30-朝食
みんなで朝食をいただきます。
朝から色んなことして遊ぶので栄養補給しないと体がもちません。
am9:00くらい-森の探検②
1日目に遊びに行けなかったエリアへ探検に行きます。
前日に同じく、スタッフであるぼくはお留守番。
備品の整理をしたり、昼食の準備をしたりでマイペースに作業をしていきます。
森から帰ってきた子は喜んでぼくに「トンボ捕まえたー!」とお話ししてくれました。
am11:30-昼食

この日の昼食はBBQです。
BBQの火はもちろん、参加者ご自身でおこします。
前日のカレーの時にやったことを思い出しながら、火をつけます。
昨日やったと言っても大人の方でも炭に火をつけるというのは苦戦してる感じでした。
pm0:30-テント撤収
お昼ごはんに満足したら昨晩泊まったテントを畳みます。
テント畳みの何が難しいかって、テントが入ってる袋ってやや小さめに作られているんでぎゅうぎゅうに詰めないと入らないんですよ。
大人がやっても割と手一杯な感じ。ぼくも入社してから数多のテントを畳んだことで慣れてきましたが、最後の袋詰めの工程だけは憂鬱になりますね。
pm2:30-終わりの会
長い用で非常に短かった、1泊2日のキャンプのプログラムが終了になります。
家族で参加されたキャンプは、家族で共有できる思い出になりつつも初めましての他の家族間との交流も出来る一つのイベントだったりします。
-pm6:00頃まで 片付け・反省会
参加者の方々をお見送りしてからは、楽しい楽しいお片付けタイムに入ります。
備品をすべて撤収したりしていたら結構あっという間に時間が過ぎていってしまいます。
反省会もしていたらあっという間に夕方に。
労働時間で計算したら13時間勤務の二日連続。キャンプ終わったらだいたいぼくはバテバテになってます。
キャンプの仕事のやりがい
さて、キャンプ業務中の流れについて事細かく書いてみましたが、結構スタッフとして動き回っていると大変なんですよ。
プログラムに必要な準備を滞りなく勧めないといけない、(特に子供の)危険がないかどうか目を配りながら色々作業しないといけない、などなど。
じゃあやりがいとかはどうなの?というところについて触れていきます。
キャンプ業務の前後のモチベーション
ぼくは自分のベッドが大好きです。
もし部屋の家具を一つしか残せないとしたら、ぼくは迷わずベッドと答えます。
だからぶっちゃけ言うと、キャンプ配置がかかったと知った直後はがっかりします。
けど、キャンプ業務自体は結構楽しいことでもあります。
参加者や子どもたちが喜ぶ姿、普段やらないようなことを「出来たよー!」と嬉々としてぼくに教えてくれた時、子どもたちとたくさんはしゃいで過ごす時間、などなど
いざ業務に入ってしまうとベッドのことなんか忘れてしまうくらい楽しくなってしまいます。

POINTキャンプ開始直前まではモチベーションは低いが、いざ始まると楽しくなる
やりがいを感じるとき
結構大変な業務ではあるのですが、その分やりがいも感じられるものです。
ぼくがやって良かったと思う時は、参加した子どもたちが楽しそうな時と、何かに取り組んでいるときに悩みながらもめげずに達成できるようになった時。
例えば、子どもたちにとってはカレーの野菜を切るのだって難しいことです。
ピーラー持たせてもぼくら大人みたいにスルスルとは皮がむけないものです。
じゃあどうやったら剥けるのか、と彼らなりに考えてやってみて、皮がむけたときに「出来たー!」とやってのけたぜ感を出して教えてくれた時、なんか自分も嬉しくなるものです。
POINT子どもたちが楽しそうに遊んでいるとき、何かを成し遂げたのを見たときにぼくはやりがいを感じる
キャンプの仕事の大変なところ
自分のベッドで寝れない

何度か書いている通り、キャンプ中は一緒に寝泊まりするので家に帰れません。
つまり、自分のベッドで寝れません。
ぼくは枕が変わると眠れない体質なので最初は全然眠れなかったです。
このままではまずいと思ったので対策として、今はキャンプに自分の枕を持ち込んでいます。
荷物は増えるのが大きなデメリットですがおかげでキャンプの夜でもすやすや眠れるようになりました。
ゴミの日が困る
家に帰れないだけならまだいいです。
問題は、キャンプの日とゴミの日が被ることで家のごみが捨てられなくなること。
うちの自治体では週に2回ゴミ回収があり、その間にゴミ袋が満杯になるので毎回1袋は出しているのですが、キャンプの人被ることでごみが捨てられず満杯のゴミ袋をその次の回まで保管しないといけないという状態に。
たった3日間の辛抱とはいえ、ゴミをため込むっていい気分じゃないですよ。
夏場は部屋のカビに困るらしい
まだぼくは未経験なのですが、キャンプで長いこと家を空けていると夏シーズンは部屋中カビだらけ、なんてこともあるらしいです。
夏休みに最長で6日間のキャンププログラムがあるのですが、そこを担当した先輩方が言うには夏の時期に6日間放置するだけで部屋の中がカビでとんでもないことになるのだとか。
さすがに6日間はキャンプが楽しいとしても家に帰りたいかなー笑
まとめ
というわけでキャンプの仕事についてまとめです。
- 初日は23時まで、翌日は朝6時から勤務開始の13時間労働×2の長時間労働である
- 通勤時間0分、起床してから20分後に勤務開始という素晴らしい労働環境である
- 担当が決まった直後はベッドで寝れないことに対して絶望する。しかしいざ始まってみると楽しくなる
- キャンプの夜は例外なく毎晩カレーライスなのでカレーに飽きてくる
大変ながらも楽しくやれております。