つちまる(@tcdtkhs)です。
実は、バードウォッチングにもよく見やすい時間帯というのがあるのです。
その時間が夜明け前後の早朝の時間。
この時間が実は、鳥が活発でさえずりをすることが非常に多いのです。
人間の場合は朝は寝起きで頭が働きにくいと思いますが、野鳥の場合は朝こそ一番元気な時間帯なのです。
バードウォッチャーとしてはここ、抑えておくべきポイントですよ。
この記事の目次
早朝がバードウォッチングに適している理由
早朝は野鳥が一番さえずりをする時間帯
野鳥を探すときは基本的に鳥のさえずりを頼りに探します。
フィールドを歩いていても、野鳥の姿が見えないことの方が多いのです。
そして早朝が一番野鳥が活発に活動しています。
よく動き回るし、さえずりもよく聞こえます。
そのためさえずりの回数が多い早朝の時間帯が野鳥を見つけやすく、バードウォッチングに最も適しているのです。
どうして野鳥は早朝にさえずるのか
実際に朝の早い時間に森を歩いていると、賑やかなくらい野鳥のさえずりが聞こえます。
朝早くに「ここは俺の縄張りだぞー!」とアピールをするためにさえずりをするのだと言われています。
そのため早朝の時間はさえずりが一番聞きやすいのです。
野鳥がさえずるときは主に二つの理由からと言われている
- 自分の縄張りであることをアピールするため
- オスからメスへの求愛行動
逆に、昼間から夕方の間はさえずりはかなり少なくなります。
探鳥会プログラムとかの時間を見ると分かるのですが、ほぼすべてのプログラムが朝の早い時間から組まれています。
こちらの知床で行われているバードウォッチングプログラムなんかは朝の5:30-7:00から組まれているくらいです。
実際にぼくも真昼間にバードウォッチングをしてみたことがあったのですが、閑古鳥しか鳴いてないくらい静かな世界。
同じ場所に朝行ってみると、賑やかなんですけどね。
それくらい早朝の時間こそバードウォッチングのゴールデンタイムと言えます。
春の季節は恋の季節、四季を通して更に多く聞こえるかも??
さえずりには自分の縄張りであることをアピールするだけでなく、オスからメスへの求愛行動のためにとるとも言われています。
特に春の季節は、これからの繁殖活動に向けてカップルを見つけるために、オスがよりたくさんさえずりをするとも言われています。
早朝の具体的な時間帯について
ここで「じゃあ具体的に何時からが一番野鳥を見つけやすいの??」という疑問が出てくると思います。
ぼく自身も頻繁に朝早く森を歩いたりするわけではないのですが、日の出から8時、9時までの時間帯は鳥のさえずりは賑やかに聞こえて来るように感じます。
仕事でキャンプをやることがあるのですが、4月にテントで寝泊まりした時は早朝5時くらいに目が覚めたときに野鳥が賑やかに鳴いていました。
目覚まし時計の代わりに野鳥のさえずりで起きる朝、スッキリできていいですよ。
ただ、野鳥のさえずりが活発な時間帯について他のサイトでも調べてみたところ、野鳥が本当に賑やかな時間帯はまだ日の出ていない2時、3時くらいなんだそうです。
たとえば、野鳥録音の先駆者でもあり第一人者の蒲谷鶴彦先生にご存命のとき「野鳥録音のコツは?」とおたずねしたら「1に早起き、2に早起き、3、4が無くて5に早起き」と教えられました。せいぜい早起きと言っても午前5時くらいと思っていたら、先生の早起きは午前2時、そして現地に3時に着いて野鳥の活動するのを待つというのがお仕事でした。正直、これを聞いて野鳥録音には手がでませんでした。しかし、実際にやってみると、夜明け前の森の静けさ、そして山の端がほの明るくなった頃、谷間からわき上がるように聞こえてくる野鳥の大コーラス。そして、日の出の頃にはもう終息してしまいます。午前4時にはその日の大イベントが終わっているのです。明るくなってからの森は、夜明け前の喧噪を体験すると静かにさえ感じてしまいます。
参考:http://www.digisco.com/mm/dt_62/toku1.htm
※太字はこちらにて書き加え
とはいえあまりに早すぎても暗いうえに体も目覚め切っていなくて野鳥を見るどころではないと思うので、まあ6-9時くらいが一番いい時間帯じゃないですかね。
野鳥の活動時間に合わせるのは大事ですけど、その時間の活動が辛いと感じてしまうのは本末転倒でしょうからね。
無理して早起きするよりも自分自身が辛くない時間に活動した方が楽しめるでしょうからね。
ぼくも日の出ぐらいの早起きはさすがに辛いので、バードウォッチングするときは朝の7,8時くらいからにしています。
その時間であればまだ野鳥が活発に動いていますし、ぼく自身も身体的に辛くないですからね。
だからといって野鳥の活動時間に合わせる必要もないんじゃない??
とはいえバードウォッチングはあくまで自分が楽しむためにやるもの。
野鳥の一番の活動時間が日の出前後だからといって、無理してその時間に合わせる必要は無いと思うんです。
身体の状態が辛かったら本末転倒
そもそもバードウォッチングは娯楽の一つとしてやる人が多いと思います。
けど、大半の人にとって日の出前の時間に起きるってしんどいですよね。
日の出が遅い冬の時期ならまだしも、真夏とかだったら午前3時とかに起きなきゃいけないことになります。
「見えないものを見ようとして望遠鏡をのぞき込む」わけでもないじゃないですか。
楽しむためにバードウォッチングをしているのに体がしんどい状態で取り組むとか本末転倒なので、実際には自分にとって無理ない範囲で早起きして活動するのが一番いいと思いますよ。
先述した通り、8時9時とかでも十分に観察するチャンスはありますからね。
写真を撮りたいのであれば、日の出前後はかなり条件が悪い
バードウォッチャーの中には、写真を撮ることを醍醐味にしている方も多いと思います。
しかし早朝、特に日の出前後だと薄暗くて写真撮影にはかなり条件が悪いです。
普通にシャッターを切ったところで光が取り込めずに真っ暗な写真になってしまったり、シャッター速度が遅くなってぶれやすくなったりします。
写真撮影をするのであれば、お日様が完全に昇ったくらいが一番ちょうどいい時間帯かもしれませんね。
どうしても早朝にやってみたいのならキャンプのついでに行くのがオススメ
それでも早朝の時間にやってみたいのであれば、キャンプも兼ねてやってみるのが一番いいと思います。
フィールドがすでに自然の中ですし、起きたらすぐにバードウォッチングが出来る場所ですし。
考えられる中で一番体に負担が無い方法ではないかと思います。
おわりに
というわけで、バードウォッチングをするのに一番いい時間帯はさえずりが良く聞こえる早朝の時間帯でした。
日の出に起きる必要は無いと思いますけど、仕事に行く時よりもちょっとだけ早起きが必要かもしれません。
早起きするのが辛いというのであれば、光目覚まし時計 inti4
を導入してみましょう。
寝起きの時に光を浴びることで体内時計が整い、快適に起きられるという原理なのだそうです。
とりあえず無理のない範囲で早起き、頑張りましょう。
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